No.2とは参謀、右腕、大番頭、女房役などと様々な呼び方で呼ばれます。
診療所では事務長と呼ばれるケースが多いです。
私のいうNo.2は1番目、2番目とういような順番でもありません。
役職でもありません。
No.2は人という存在ではなくトップを支える役割を指しています。
それゆえ、N0.2は1人とは限りません。
No.2の役割は多岐にわたるため、
すべて果たせるスーパーマンなどはいません。
No.2はトップ(院長)を応援し、支え、院長が掲げる目的を達成するために分担すべき役割そのものです。
[No.2(事務長)の重要性]
診療所マネジメントのコツはNo.2作りで決まると言っても過言ではございません。そこに気づいている院長先生は多いと思います。しかし、実際に本気でNo.2の大切さを意識する院長先生は意外と少ないのが現状です。その重要性を認識し、No.2を実際に置くことで数年後の成果が大きく変わります。
No.2の採用・育成にコストと時間と情熱を注ぐことが診療所マネジメントの重要なポイントなのです。これの努力を怠り、諦めた瞬間に大きな成功が院長の手元から消えてなくなります。
・No.2がいると、目的・目標に近づくスピードが速くなります
・No.2がいると、1人では上手くいかないことが上手くいきます
・No.2がいると、経営が安定します
・No.2がいると、院長先生の雑務や心労が減ります
・No.2がいると、情報が集まりやすくなります
出来る事務長が欲しいと思う院長は多いですが、募集したところで採用できる可能性は残念ながらゼロに近いです。現実的には、潜在能力のある若者を事務長候補として育てることが必要です。
No.2(診療所事務長)は13の役割を持っている!
① 脇役・・・院長先生の存在を否定せず、邪魔もせず、引き立てます
② 補佐役・・・裏方で動く女房役となります
③ 代理人・・・院長代理として営業やクレーム処理、悪者になります
④ 相談役・・・スタッフには相談できないことを相談できます
⑤ 意見番・・・院長先生が誤った方向に進もうとするのを食い止めます
⑥ マーケター・・・市場開発、集患、営業等にて増益に関わります
⑦ 発案者・・・新戦略、新戦術、改善策を提案します
⑧ 執行役・・・ミッションを実際に遂行します
⑨ 舵取り役・・・全体を最適化します(TOCサイクル調整)
⑩ 調整役・・・チーム全体をまとめる役割があります
院長とスタッフの関係がこじれたときに修復します
⑪ 監視役・・・社内外の情報を秘密裏に収集し報告します
煩わしい営業もシャットアウトします
⑫ 採用担当・・・煩わしい求人・面接・勤怠管理・人事評価・人員整理を行います
⑬ 金庫番・・・お金に関わる業務を任せることができます
(順不同)
No.2は様々な役割をこなし、組織を運営していきます。